日本のeスポーツの現状
日本のeスポーツ文化は遅れている
今の日本でゲーマーが活躍するのは難しい
「いい歳してまだゲームしてるのか」
ゲームにハマったり、元々ゲームが趣味だったりする人は、こういったセリフをよく耳にするのではないでしょうか。
昔と比べれば大分変わりつつあるものの、今の日本でもゲーム=子供の遊びというイメージは強く国民に浸透しています。
一方の海外では、プロゲーマーといえばスポーツ選手と同等のような扱いを受けることができてしまいます。
なぜこうも世界と日本ではゲーマーに対する認識が違うのでしょうか?
それには、日本の法律や古くからのゲーム文化の違いが大きく関わっているのです。
世界と比べた時の日本
海外のeスポーツはますますヒートアップ
本場であるアメリカや中国、韓国のeスポーツは、文字通り1つのスポーツとして定着しています。
野球やサッカーのようにスタジアムで試合が行われ、多くの観客が集い、そして億越えの賞金が支払われることも珍しくありません。
ゲームが強くてビッグマネーも稼げる。そんなプロのゲーマーたちは海外の人々にとって憧れ的存在となっているのです。
法整備や文化の差で日本のeスポーツは出遅れてしまった
一方日本では、景品表示法や賭博罪といった法律との兼ね合いで、高額な賞金を提供しにくい現状があります。
結果、日本の選手は生活のために副業をせざるを得ず、練習時間が十分に取れないと言った問題も抱えています。
そのため、世界で通用する選手がなかなか生まれにくく、スターがいないことでなかなか新しい風も入ってこない悪循環の状態にあるのです。
アメリカのLANパーティの存在も大きい
▲PCゲームに抵抗がない国民性▲
元々アメリカでは、LANパーティと呼ばれる自分のPCを持ち寄ってコンピューターゲームで対戦する文化がありました。
ゲームセンターと似たようなコミュニティですが、自分で使うコンピューターは自分で持ち込む点で大きく違いがあります。
そして、LANパーティで形成された対戦コミュニティが発展していった結果、今のeスポーツ文化が成立するようになっていったのです。
一方日本はPCゲームに馴染みがない
▲PCでプレイするゲームに馴染みがない▲
そういったeスポーツ先進国に対し、日本は据え置きの家庭用ゲームを中心にゲーム文化が成長してきました。
PCは仕事やネットサーフィンに使うものという認識の人がほとんどです。
そのためPCでプレイするゲームに対して馴染みがなく、普及に繋がっていない原因の1つとなっています。
日本eスポーツの将来の展望はどう?
RAGEなどの大型大会の認知度も高まっている
最近では『Shadowverse』や『サーヴァントオブスローンズ』といった、スマートフォン向けゲームを足がかりとしたeスポーツ大会「RAGE」が認知されつつあります。
賞金総額1000万円ということもあり、日本では最大規模の大会です。
「RAGE」の特徴として、参加者だけでなく観客も楽しめる作りになっていることが挙げられます。
大会以外のコンテンツも回を増すごとに豪華に、多様になっており、「RAGE」の進化はとどまることを知りません。
こういった大会がどんどん出てくれば、一大エンターテインメントとしてのeスポーツも夢ではなくなるでしょう。
日本にもプロゲーマーが続々と生まれてきている
日本でも様々な企業とスポンサー契約を結ぶプロ選手がどんどん生まれています。
そして、このプロゲーマーたちの中から世界で通用する選手が誕生すれば、より大手のスポンサー企業が参入してくれるはずです。
そうすれば、生活を保証してくれるレベルのスポンサードも夢ではありません。
十分な練習時間を確保した日本選手のレベルは上がり、やがて世界に通用するeスポーツ大国にまで成長できるかもしれません。
今は可能性の話になってしまいますが、日本のeスポーツ界の将来は決して暗いものではないでしょう。