今話題のプロゲーマーとは?
プロフェッショナル+ゲーマー
プロゲーマーとは、主に「コンピューターゲーム」をプレイすることにより、報酬を受けり生活をしている人物を指します。
報酬の受け方は人によって異なり、サラリーを貰って活動する者や渡航費やデバイス等の支援を受ける者、eスポーツの大会で実力で賞金を勝ち取り生活する者と様々です。
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自身の活動を通して業界の発展に寄与する存在
プロとして活動する以上は、『プロ野球選手』や『プロサッカー選手』のように、他のゲーマーの模範となるべき存在でなければなりません。
そして自分自身の活動(活躍)をもって、eスポーツ業界の発展にも尽くす必要があります。
自身もトッププレイヤーでありながら、株式会社忍ismの代表取締役を役を務めておられる百地祐輔氏(ももち)が自身のブログにてプロゲーマーの定義について語られています。
自分達は色々模索しながら活動をしています。その中の一つで私のパートナーである女性プロゲーマーのチョコの存在はプロゲーマーの定義を考える上で重要だと考えています。
チョコは世界ランキングで上位に名を連ねるようなプレイヤーではありません。彼女のやってきた役割は、格闘ゲーム以外のゲームタイトルでも広報活動をし、ゲームコミュニティ全体の活性化、メディア、イベント出演などを通してゲーム業界の外の世界への発信を行う広報的な活動が主です。自分はそれも現在のプロゲーマーの1つの形だと思っています。
試合に勝つ、結果として世界タイトルを獲る、賞金で食べて生活をする…ただただ強い存在こそがプロゲーマーなのではなく、自分たちの役割や生きている世界の可能性を広げようとする行動、それにより対価を頂き生活をすることも立派なプロゲーマーなのではないでしょうか。
出典:忍ism:日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について
eスポーツは認知度は上がっているものの、国内ではまだまだマイナースポーツです。
そのためプロとして、メディアに出る者として、広報活動をする事でeスポーツの地位を確立していくのも非常に重要な業務の1つだと筆者は思います。
広報活動や営業、講演会等のゲーム以外の部分が今後のプロ活動として大切な要素になるのは間違いありません。
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プロライセンスを所有している(※例外あり)
また、プロゲーマーと普通のゲーマーを分ける点として、『プロライセンス』を所有しているかどうかというものも存在します。
日本でプロゲーマーとなる選手の多くは、現在JeSUが発行しているプロライセンスを所有しているからです。
ただこれには例外もあり、日本にはプロライセンスを持たずとも賞金を稼ぎ、各企業のスポンサードを受けて活躍しているプロが多数存在しています。
関連記事→『eスポーツにプロライセンスって必要なの?』
彼等はゲームの実力でコミュニティに認められ、大会などで優勝し世界への切符を自ら勝ち取っています。
そのため、eスポーツタイトルに参戦して賞金を獲得する上で、「プロライセンス」は必須ではないと考えている人もいます。
関連記事→『プロゲーマーの収入源とは?大会の賞金やスポンサー契約料だけじゃない「稼ぐゲーマー」の世界』
しかし、例外としてJeSUが定めたゲームタイトルのプレイヤーは、プロライセンスを取得した上で大会に出なくては、賞金受け取りの面で制約が出てしまうケースもあるようです。
これは景表法や賭博法などの法的問題から来ているようで、日本国内ではご存知の方も多いかと思いますが大規模な賞金大会へのハードルが高いです。
そのため、まずは法整備という観点からプロライセンスは必要という見方をすることができます。
ただし、法整備となるとeスポーツ以外の分野にも影響が出る大問題のため、近々での問題解決は難しいかもしれません。
※1.JeSUの定めたeスポーツタイトル |
---|
ウイニングイレブン2018 |
CoDワールドウォー2 |
ストリートファイター5(ARCADE EDITION) |
TEKKEN7 |
パズドラ |
ぷよぷよ |
モンスターストライク |
レインボーシックスシージ |
参考リンク
日本におけるプロゲーマーの実態
収入源について
スポンサーからの月額契約金
プロゲーマーはほぼほぼ、所属しているチームがあり、所属チームから月給を頂いている事が多いです。
契約内容により金額は上下し、実力や人気によっても変動します。
ストリーミングによる収益
現在ではTwichやYouTubeによるストリーミングや、投げ銭、広告収入が大きな収入源になっているプロゲーマーも少なくありません。
ファンはゲームを通じてプロのスキルやスタイルを間近で見る事ができ、プロはそこから生まれる収入でさらに環境を整える事ができるため、WinWinな収入源と言えます。
賞金
プロゲーマーである以上、目標を大規模大会での賞金獲得に設定し、それに向けて活動している方が非常に多いです。
自身の得意なタイトルの大会が高額賞金であれば、優勝した際の収入も非常に高くなるのですが、国内のプロゲーミング市場では超高額な賞金を出すスポンサーがまだおらず、海外の大会に照準を定めているプロゲーマーが大多数でしょう。
順位 | 賞金額 | タイトル&大会名 |
---|---|---|
1st | 総額27億円 | ドータ2 インターナショナル2017 |
2nd | 総額5億円 | リーグオブレジェンド WCS2016 |
3rd | 総額2億7500万円 | ヘイロー WCS2016 |
4th | 総額2億7500万円 | コールオブデューティー XPCS2016 |
5th | 総額1億7500万円 | カウンターストライク WESG2017 |
上記の表のように海外の世界大会では圧倒的な賞金が報酬として支払われており、10代〜20代前半の年齢ながらプロ野球選手並みの年俸を稼ぐ選手も実在しています。
関連記事→『プロゲーマーの収入源とは?大会の賞金やスポンサー契約料だけじゃない「稼ぐゲーマー」の世界』
プロ選手でも毎日沢山練習している
勝つために技術以外の部分が必要になる
プレイが上手いだけではトーナメントで勝てない。これはゲームに限らず多くのプロが揃って口にする言葉です。
各チームが技術レベルの高い人物を雇用し、サポートし世界を狙うこの界隈では、対面の相手は当然上手い人ばかりになります。
対戦ゲームであれば、対戦相手をスカウティングし、相手選手のスタイルや手癖、苦手な局面までもを分析し、全ての状況に対応出来るように練習をします。
そして同様の事を両チームが行なった場合、最終的に勝負を決めるのはメンタルや、状況判断力になるのです。
メンタルはプラクティスだけで鍛錬する事が難しい部分でもあるので、高い緊張感をあえて作れるように、各プロゲーマーが試行錯誤しています。
スポーツジムで運動してからゲームをするプロも
日本最高峰のトッププロである「ときど」氏は毎朝のルーティーンとして、スポーツジムへ行き体を動かし、交感神経を刺激してからゲームをプレイしているそうです。
実際に大会成績が上がったとの事で、健全な肉体に健全な精神が宿るという事を証明しています。
参考リンク
英語が理解できないと厳しい場面もある
国内プロゲーマーは、eスポーツの市場の主流が海外な事もあり、多くの人物が国際舞台で活躍しています。
関連記事→『eスポーツのメリットとデメリットとは?業界の課題について徹底紹介!』
そのため、インタビューや現地のライバルとの交流といった様々な場面で英語が必要になるのです。
しかし日本ではまだまだ英語を話せない人間が多いため、ここは今後日本のプロゲーマーが世界に進出していく上での課題の一つとなるでしょう。
プロゲーマーを志望する方は、後学のためにも語学留学をしてみると後のブランディングや、セカンドキャリアの点から一歩有利になる可能性が高くなっています。
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